図録 / 芸大コレクション展「柴田是真 - 明治宮殿の天井画と写生帖」
950円 (税込) 送料別
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- 発行年:2005年
- 頁数:47頁
- 図版点数:38点
- サイズ:220×297mm
柴田是真(ぜしん)は文化4(1807)年に江戸両国に生まれ、円山(まるやま)四条派(しじょうは)直系の絵師および江戸蒔絵を継承する蒔絵師(まきえし)として、幕末から明治前半に活躍した19世紀日本美術を代表する逸材のひとりである。現在当美術館が所蔵する柴田是真の資料は、明治宮殿千種之間(ちぐさのま)天井画下絵112枚、写生帖95冊などで、是真の芸術を凝縮させたような質の高い貴重なコレクションである。
今回の展示ではこれらの下絵や写生帖とともに、昭和20年に戦火で焼失したためにモノクロ写真およびこの下絵類でしか確認できない明治宮殿の千種之間の壮麗な天井を、宮内庁の協力のもと、写真および下絵を題材にして、見事な色彩および文様のコンピュータグラフィックスによって再現する。
目次
柴田是真の写生帖 / 薩摩雅登
1.柴田是真
2.写生帖 - 「櫻華百色」を中心に
随想 明治宮殿千種之間天井画に見る伝統文化の力 - 花丸・鏑木清方・宮崎駿 / 横溝廣子
1.はじめに
2.明治宮殿千種之間天井画
3.目黒雅叙園の天井画と鏑木清方
4.花丸(花の丸)
5.おわりに
桜、天井画展開図に従った下絵の配置、写生帖
天井画下絵一覧表
梨花、尾花、蓮、河柳、豊歳蘭、茶花、辛夷、杜若、夏海、卯の花、木槿、葡萄花、風輪草、草綿花、時計草、河骨、藤袴、日回草、白躑躅、枇杷、白蓮、水仙、姫百合・早百合・鹿子百合、蕗、菜花、舜花・美人蕉、魚兜牡丹、芥子、八重山吹、水葵、牡丹薔薇、電燈 田字藻、はまなす、芭蕉花、鬼躑躅、紫陽花、桜蓼、立葵、鬼蓮、凌霄花 のうぜんかずら、萩、藪柑子、山吹、山茶花、秋海棠、緋牡丹、鉄砲百合・野百合、紅透百合・笹百合、薊花、合観花、糸桜、桜花、 楓花、柏花、萱花、女郎花、檜扇、木瓜花、紅菊、海棠、茶梅、狭竹桃、花菖蒲、吾木香・桔梗、紅梅、桐花、紅芍薬、山桜、美容楊、寒牡丹、桜返咲、白菊・黄菊、雁来紅、白牡丹、紅蓮、紅躑躅、奉書薔薇、紫苑、夕顔、電燈 水蓮、紫玉蘭、雁緋・水引、鳥瓜花、黒牡丹、板家楓、白梅、芙蓉、緋桃、蠶豆、昼顔、柴万年青、藤豆、ツワ蕗、沢潟、鉈豆、黄蜀葵、瓢花、大根花、玉簪花、菱花、ガク、胡蝶花、葛花、龍膽・刈萱、山梔子、鉄仙、柳花、大山蓮花、三椏、莞花・ふとい、白玉蘭