図録 / 芸大コレクション展 斎藤佳三の軌跡 - 大正・昭和の総合芸術の試み -
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- 発行年:2006年
- 頁数:131頁
- 図版点数:316点
- サイズ:260×196mm
『芸大コレクション展 斎藤佳三の軌跡 - 大正・昭和の総合芸術の試み -』
会場:東京藝術大学大学美術館
会期:2006年11月4日(土)-12月17日(日)
月曜休館
午前10時〜午後5時(入館は閉館の30分前まで)
斎藤佳三(1887-1955)は、図案家、作曲家、舞台美術家、演出家あるいはドイツ表現主義の紹介者として知られる。2度の渡航によりドイツを主とする20世紀初頭の西欧芸術を直接受容し、近代日本において稀な多ジャンルにわたる芸術活動を行った。西欧の表現主義と、ジャンルを超えた総合的な芸術表現への関心の高まりという2つの重要な動向を吸収した斎藤佳三は、多面的な活動によって「総合芸術」を自覚的に目指したのである。斎藤の多様な業績は、美術の分野のみならず、近代日本文化を研究する上で今なお新鮮な切り口を提供するものである。
本展覧会では、斎藤佳三の残した様々な資料の中から120点余りを厳選し、その多岐にわたる活動の軌跡を追う。
目次
第Ⅰ章 東京音楽学校から美術学校、ベルリンへ
第Ⅱ章 総合芸術の試み
1‐シュトゥルム分社・装飾美術家協会・春光会・主情派
2‐舞台芸術と斎藤佳三
3‐二度目の滞欧
第Ⅲ章 生活と芸術の統合
1‐図案・装飾と斎藤佳三
2‐組織工芸‐帝展への出品
3‐服飾について
第Ⅳ章 有鍵楽器の採光投射装置
斎藤佳三と田園都市ヘレラウ 副島博彦
斎藤佳三 1930年‐杭州/上海の経験‐ 永田謙一
斎藤佳三の「装飾美術」‐モティーフと表現主義 敷田弘子
音と色彩の交響曲‐斎藤佳三の総合芸術 島津京
斎藤佳三著述採録
斎藤佳三音楽関係資料
年譜
参考文献
出品リスト